使いやすさへの挑戦

使いやすさを追求し、
品質向上・顧客満足につなげる

FEPSの製品はモノづくりに使用されます。そのため自らもモノづくりにこだわり、使いやすさを追求しています。
FEPSは、「再生可能エネルギーを含む送配電システムの高度化、強靭化推進、および防災、情報、モビリティーなどのインフラ領域における新技術、新製品開発を通じて『安全・安心・快適な生活』の実現に貢献すると共に、持続的な成長を実現し、当社に係わる全ての人々に高い満足を提供する」ことを、企業目的としています。これは「『地球環境を守り』『安全・安心・快適な生活を実現する』ため、情報/エネルギー/モビリティが融合した社会基盤を創る」という「古河電工グループ ビジョン2030」に通じます。
使いやすさを追求することは、生産性を高め、品質向上につながり、引いてはここに掲げる「高い満足」につながります。長い歴史を通じて、お得意様のご要望・ご意見を新製品開発や製品改善・改良に生かす中で、高度な加工技術・設計技術を蓄積してきたFEPSは、これからも新しい発想、、新しい方法を採り入れ、「持続可能で安全・安心快適な社会実現」に取り組んでいきます。

事例

電子ビーム溶接の採用

安全と品質の追求+使いやすさ

当社が電子ビーム溶接(Electron Beam Welding:以下EBW)機を導入したのは1988年。EBWは真空中で行われ、薄い銅条から厚板、精密な非鉄金属を歪みなく溶接するのが特長であり、作業者から、品質・性能に加え、使いやすさにおいても高い評価を得ました。EBW機導入以来35年間が経ちますが大きなトラブルもなく、安全・品質の象徴となっており、電力関連製品を通じて安定した電力供給を支えています。
EBWは、新幹線・航空機・発電設備・ドローンなどの部品加工にも使用されており、次世代輸送機についても採用が検討されているなど、利用範囲をさらに広げ、進化を続けています。

EBW導入秘話

1988年当時、溶接はマンパワーによる作業が主流の世の中で、人による作業はスキルの差が品質や生産量に直結していました。品質と生産量の安定を図ることを目的にEBW機の導入を決定しましたが、当時は電子ビーム自体が稀な溶接技術であり、インターネットも存在しなかったため、溶接プロセスを調べることも大変でした。溶接の条件出しひとつとっても苦労し、ビードオンプレートと溶接結果のプロットを毎日毎日、約3年間かけて行いました。その結果、今では様々な製品に対応できています。
一方、モノづくりでは1チャージに数時間かかることから、段取り―小ロット生産方法の試行―実施を繰り返して最も効率のよい方法を模索し、ついには、高速輸送機器用製品の短納期、大量生産を成功させました。そのノウハウは現在も受け継がれ、安定した品質と納期で、お客様に喜ばれています。FEPSはこれから、より一層、様々な溶接への要望に応え、また提案していくことで、お客様満足を実現し、安全・安心・快適な生活を支えていきます。

2001年に導入した電子ビーム溶接(EBW)2号機
2001年に導入した電子ビーム溶接(EBW)2号機
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