最上試験線
世界高水準・日本では数少ないギャロッピング実証試験拠点
最上試験線では、架空送電線における雪害の一つ「ギャロッピング※」の研究に取り組んでいます。1979年、日本三大局地風と称される「清川だし」が吹く山形県立川町(現庄内町)に建設以降、ギャロッピングが架空送電設備に与える影響の観測およびギャロッピングを抑制する製品の開発に大きな成果をあげています。
近年は各種データの遠隔観測、電線挙動の画像処理解析などIT化推進にも力をいれています。
実規模のギャロッピングを観測できる設備は世界的にもめずらしく、成果は国内外に広く発表されています。
- ※ ギャロッピング : 送電線に雪や氷が付着して強風が吹き付けると、付着した雪や氷が飛行機の翼のように作用して、まれに電線が大きく振動する現象。この大きな振動で,鉄塔が破損するような異常張力の発生や相間の電線が接近し、短絡による停電事故に至ることもあります。
主な研究開発・試験の成果
最上試験線の研究成果は架空送電設備の雪害防止に役立っています。
長年にわたるギャロッピング現象の研究から生まれた雪害対策製品が架空送電線に広く利用されることで、電力インフラの安全性を高め、電力安定供給の重要な役割を担っています。
架空送電線用製品の開発
- 雪害対策製品の開発(ルーズスペーサ)
- 強風下における架空送電設備の影響に関する研究